サクタロー

十二人の怒れる男のサクタローのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.4
1950年代の映画でまだ白黒の時代、ただただ会話だけでここまで惹きつけられるもんなんだなと、陪審員たちの結末が気になって一気に見てしまった。

特に議論がヒートアップしたとき、「殺してやる!」と言ったことに対して「でも殺す気はないんだろ?」と返す場面、おもわず「やるやん」と声が出てしまった。
また、偏見持ちの一人が話し出したとき、みんなが席を立ったりそっぽ向いたり、あの演出は笑っちゃったけど、ちょっと可哀そうでもあった。

古い映画を見るのって、やっぱ時代が違って価値観も合わないことがあるし、今の映像に慣れてるから物足りなさも感じるけど、名作と呼ばれるには訳があるんだなと勉強になった。