Stroszek

野獣死すべしのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

野獣死すべし(1959年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

大藪春彦原作に割と忠実な映画化らしい(原作は未読)。米国留学のための費用を得るため、大学の入学金を狙う苦学生伊達邦彦が主人公。米国帰りで副学長の娘婿だというだけで有名大学の教授に収まっている指導教官に、主人公が名前の出ない翻訳代行の形で知的搾取される様など、文系大学院生の地獄が描かれた映画としても必見。白黒映画でジャズっぽい音楽がかかり、俳優たちの身なりがやたらといいため、1930年代のジェームズ・キャグニーなどのギャング映画を思い出した。伊達を演じる仲代達矢の感情が欠落したような目が美しい。
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