このレビューはネタバレを含みます
近代史家という触れ込みの三谷がからゆきさんのおさきに食らい込んで昔話を聞き出すお話。天草弁を頑張ってますが悲しいかな誰も上手く使えてない。
まともな演技してるのが殆どいない。三谷が特に酷く、襲われたときの「ちっとはバアさまに教育してもらった方が」は演技のことかと思えるくらい。秀夫が更に輪をかけて酷かったです。
婆おさきは気合い入ったメイクですがとても女郎上がりの雰囲気は出ておらず、娘おさきだけはいい面構え。
劇伴も頓珍漢で、セットもロケーションも何考えてんだという感じ。貧乏の演出も余りにも下手で、何だこの生活感の欠片もないボロ屋敷は。ボロけりゃいいってもんじゃなかろうに。
根本的に人を舐めきった取材態勢。謝るシーン入れて済むもんでもない。全て憶測とイメージから作られているようで、真に迫るものが皆無でした。
原作ではどうなのか分かりませんが、彼女らの苦境や根本的な問題点など伝わるはずもなく、稚拙さだけが目立った映画でした。