三樹夫

サランドラの三樹夫のレビュー・感想・評価

サランドラ(1977年製作の映画)
3.0
田舎の荒野に行ったら『北斗の拳』の牙一族みたいなあたおか一族に襲われる映画。おそらく核実験場の影響で狂った子供が母親の腹を破って生まれ、暴力の申し子みたいな少年期を過ごしていたら父親に荒野に放り出されるも生き延びて、どっかの女が結婚してフリークス感のある子供を産み殺人一家を作って旅人を襲っているという、アメリカの田舎怖いよ作品の一つ。

この映画のトラブルは全部無能クソ親父のせいという、久々にこんな無能ジジイを観たな。寄り道すんなという忠告は無視、事故って荒野のど真ん中で車をオシャカにする、ヘバって捕まり殺されると何一ついいとこなかった。誰もが早く殺されろと思うクソジジイで、劇中一番むごい殺され方するが、殺されて盛り上がるためにクソジジイとしてのキャラ付けなのかな。
フリークス感のある殺人一家だが、作戦や知恵を使って襲ってくると結構頭がいい。というか襲われる方の家族がアホ過ぎるのかもしれないが。ちなみにこの映画で一番頭がいいのは犬となっている。犬>殺人一家>襲われる家族>>>>>無能クソ親父の順で頭がいい。ボビーも大概酷かったけど。
一方的に蹂躙されるが後半は反撃開始で殺人一家とバトルになり、何この終わり方という、まさにスパッとした終わり方をする。DVDの特典には未公開エンディングがついていて生き残った人たちとルビーが合流して終わっていたが、記憶にのこるのは本編の方の終わり方だ。それにしてもジュピターと結婚して子供産んだママ(役名がママ)は一体何者なんだろう。
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