三樹夫

名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)の三樹夫のレビュー・感想・評価

3.4
おじゃる、大滝はん劇場版初登場。ここからデジタルでの制作になり、コナン劇場版最後のこだま兼嗣監督作品となる。『世紀末の魔術師』以来となる服部と和葉の登場であり、内容もお宝の暗号解きがメインと『世紀末の魔術師』に近い。服部回であり服部の初恋話が語られるが、まあ初恋っていうかノロケ話みたいな。

京都を舞台にして通りの名前がカギとなってくるが、「京都の子はこの唄で通りの名前を覚えるんや」とそんなワケない大ウソをかましてくる。っていうかあの唄だと通り覚えづらいし。西大路通千本通堀川通今出川通丸太町通御池通と、まずは縦横の大通りから覚えろよ。劇中の関西弁というか京都弁もそんなワケないやつ。服部は大阪から京都市内行ってるし京都市内もかなりウロチョロしてるしでめちゃくちゃ移動が大変。めまい起こして倒れたのそれが原因なのでは。大阪からバイクで京都市内行くのしんどいし。
犯行動機が一応金目当てではあるがとんでもなく無茶苦茶で、メインのお宝の暗号も相変わらずガバガバ。っていうかなんで南北逆になってるんだよというので無理矢理感がある。ミステリー部分も微妙だしお宝さがしも微妙だし、アクションもさすがに京都を火の海にするわけにはいかなかったのか抑え目。まあ若干火の海になりかけてたけど。「なんとか警察に知らせないと…これだ!」じゃねーよ。犯人よりヤバい思想をしており、京都府警は逮捕する奴を間違えたな。一番のアクションは3DCGによるバイクのチェイスシーンだが、今観るとどうしてもPS2みたいな3DCGなので時代は感じる。コナンの劇場版はレギュラーの登場人物が増える度に、その交通整理に終始している印象を持つ。
この映画の見所となるとコナンと服部の京都観光になるのかな。昼飯に湯豆腐かなんかの結構シブいやつ食ってた。後は結局ノロケ話やったんかいとなる服部と和葉のイチャイチャとか。
三樹夫

三樹夫