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肉の蝋人形
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『肉の蝋人形』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.6
人間の遺体in蝋人形!
人の死体に蝋をぶっかけただけのものをアートだと言い切るヤバイオッサンが、安置所から遺体盗むだけじゃなく殺人にまで手を出しちゃうサスペンスホラー。

『カサブランカ』で有名なマイケルカーティス監督作。…とか書きつつも恥ずかしながら『カサブランカ』は見たことありません!笑
こんなんやから映画好きな方たちと話をしても全く噛み合わないんすよね…

あらすじ…
彫刻家イゴールはイギリスで蝋人形の館を営んでいたが、客入りが悪く経営状況は最悪。イゴールを見限った投資家が出資金を回収するために保険金目当てで館を蝋人形ごと放火してしまう…。それから12年後、舞台は変わり、ニューヨークで安置所から遺体が盗まれる事件が発生。主人公であり記者のフローレンスはその事件を追ううちにオープン準備中の蝋人形の館に行き着き…。

最初は「犯罪を美化することはできない」という信条のもとジャックザリッパーの彫像等の大衆向けする作品を頑なに作らなかったイゴールですが、自分の全てを注ぎ込んた愛する作品たちが無残に焼け落ちる姿を目の当たりにすることで、芸術という魔物に憑かれ狂気に目覚めてしまう。

館と蝋人形たちが燃え盛る炎で崩れ落ちる様子とそれを見つめるイゴールの姿は自分の魂そのものを無慈悲に粉々にぶち壊される悲痛さが感じられて胸が痛くなる。そして断頭台で蝋人形の首を切断されるシーンで締めくくられる館の終末は、館や蝋人形たちの終焉だけではなく、イゴールの中にあった大事なものも完全に死んでしまったことを意味するのだと思います。

その後、狂気に憑かれたイゴールが12年の時を経て自分の作品群を実際の人間を使ってアップデートしていくわけですが、その時点で彼は魂のない形だけの抜け殻であり、既に死人となっていたのではないかとも考えられる。中身のない人間が作り上げる中身のないアート。そこまでの言及を本作の中でしようとしてたのかは微妙なところですが、より現実的かつ身近なものにも変換できるテーマであり、53年版ではどういった描かれ方をしているのか興味が湧きました。

そして本作の主人公は女性記者。編集長との夫婦漫才みたいなやり取りが笑えます。女性蔑視な発言をされても臆せずに事件に立ち向かい、男たちに屈せず自分の意志を貫き通す彼女は、男との社会的対等を勝ち取ろうとする力強さに満ちていて清々しい。でもあのラストは「え!?そんなんでいいの…?」ってなりましたがね(笑)

あと蝋人形たちが微妙に動いてるのが笑えました。身動きしないように必死になってるんだろうけど、画面に映ると微妙に揺れてるのがわかる(笑)ここは残念ポイントなんだけど、今にも動き出しそうな人間らしさを備えた蝋人形というものを不気味に表現したと好意的に捉えることもできるからアリなのかな。わかんないけど…。

それと蝋人形は当然アートなんだろうと思うけど、遺体に蝋ぶっかけてできたやつってアートなの??カップ麺に湯を注いでるだけで料理好きアピールしてるやつと同レベルじゃない?設備さえあれば作るの超簡単な気がするんだけど…。でも本作のテーマ的には、アートの皮だけ被った中身のない似て非なるものを製作するだけの抜け殻となったイゴールを表現したかったわけだから、むしろ正解なんでしょうね。
【お人形と溶解と古典好きのための映画】
同タイトルのリメイク(1953年版)を観たくてレンタルしたDVDが両面再生できるディスクでした!
ディスクA面に53年版、B面に本家33年版が収録されておりました。
凄い。再生前から謎の感動。

本家から観ておこうと思いB面から再生いたしました。
開始10分弱でクライマックス(放火、そして揉み合いからの火事)で笑った😂
えっ!めちゃめちゃ面白いじゃん!!

人体溶解に限らず人の形をしたものがメルティーに溶けてゆく描写が大好きなのでお約束の蝋人形たちの溶解シーンにきちんと時間が割かれていて萌えました♬
劇伴も怖いけれど綺麗な旋律が作品の雰囲気に合っていて非常に良きです。

あと遺体安置所の室内デザインがとても素敵でしたし1930年代の人々の髪型や服装も興味深かったです。
女性のファッションがエレガントでシルエットが美しいー!
かなりフォーマルですが今着てもかなりお洒落だと思います。
紳士は屋外で帽子を被るのが流行りというかマナーだったのかな?

ストーリーは細かい部分に粗さはあるものの、人間の汚さ、裏切りや闇堕ち、猟奇的発想などなど個人的に大好きな成分で構成されていました。
しかもホラーでミステリーだし。
独特のおどろおどろしさに江戸川乱歩先生みを感じる作風でございす。
ということは行き着く先は滅びの美学。
実に素晴らしいなと思いました。

ディスクA面の53年版の感想文は次回投稿いたします。
「肉の蝋人形 コレクターズ・エディション」というDVDをレンタルしてきたのですが、A面には1953年版、B面には1933年版が収録されているという、両面仕立ての非常に珍しいDVDでした。
約80年前の映画なので、てっきりモノクロだと思っていたのですが、カラーで驚いた。

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