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みなさん、さようならのiheugoのネタバレレビュー・内容・結末

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

育ったのは団地。学校もスーパーも団地にありそこで全てが完結できる世界。小学生の時友人が目の前で包丁で刺されて死んでしまう。
それがトラウマになり、自分の友人、自分の世界、団地を自分で守ることその為に自分自身が強くなることを決意する。一方団地から外の世界には恐怖から出られなくなる。団地の外にある中学校にも通えなかった。
周りの友人が大人になるにつれ一人一人と団地から去っていくと同時に、団地事態も寂れていく。
団地の世界しか知らない悟だったが、逆にその無知、素直さに惹かれる、安心する女性達が現れる。
決して団地の外に出られなかった悟だったが、彼を支えた母が病に倒れて病院から連絡をもらった時、初めて外に出られることが出来た。シングルマザーだった母の死後、母の日記には悟が団地で生きていくと決めた時、母もそれを受け入れるという覚悟をしたことが記されていた。

悟みたいに素直になれない。かっこつけてしまう。
なぜ悟が団地から出ないかが解き明かされてから、ガラッと映画が変わる。
母がかっこよかった。
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