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暴力団 乗り込みのmitakosamaのレビュー・感想・評価

暴力団 乗り込み(1971年製作の映画)
2.5
ダイニチ制作のヤクザ映画。大映と日活とか合併して出来たダイニチだが、今作は両社の異なる特色が融合した、ちょっと変わった経路の作品だったね。

大映と東映が、斬ったはったの純粋ないわゆる任侠・ヤクザ映画。
対して日活と東宝はお洒落なギャング映画の傾向が強かった。

大映的なヤクザ映画に日活的なお洒落感を加味した特殊な作風だが、異文化の化学反応とも言えるし、どっちつかずの中途半端とも言える。

小林旭が組を解散して一匹狼になったヤクザ。だけどやっぱり極道っぽくない。日活的なニヒルな殺し屋だ。鶴田浩二とは根本的に違う。
小林旭・郷英治・山本麟一が流れ者として、熱海で阿部徹演じるヤクザの組に絡む。
郷はイチャイチャシーン多め。山本は名古屋弁の土方みたいな用心棒だ。

クラブとかのセットとかは日活らしいお洒落さだ。だが阿部徹の演じるヤクザが大映だ。うーん。チグハグ。

郷が殺され、小林旭が殴り込み、山本が、助っ人で敵ヤクザを全滅だ。
ドスを振り回す小林旭に違和感しかない。
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