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死霊のえじきのnodoubtのレビュー・感想・評価

死霊のえじき(1985年製作の映画)
3.7
「えっ、あのワニはゾンビなの!?」

ロメロのリビングデッド3部作の最終章は、人間とゾンビの数が圧倒的な数で逆転した世界で、地下施設生活に追い込まれた生存者たち、独裁者ローズ大尉率いる軍人チームと、「ゾンビの事で頭が一杯」ローガン博士&ヒロインのサラ擁する科学者&技術者チームの対立が描かれています。

今回はほぼ人間同士のいざこざが続いて最後の20分までゾンビの活躍シーンはおあずけ。
その代わりにゾンビよりおっかない超悪役ローズ大尉(本当クソ嫌なヤツです)と、マッドなサイエンティスト、ローガン博士が大活躍します。

そしてローガン博士のお気に入り、赤ちゃん並みの知能を持つゾンビ回のスーパーアイドル、そして唯一の希望バブ。
銃も扱えて敬礼も出来ちゃう可愛いヤツです。笑

そんな強力キャラクターたちのせいか、今回のヒロインのサラ。過去2作品のヒロインたちと比べると、魅力少なめ影薄め(個人的には前作のフランがお気に入りです)。

その後いろいろあってゾンビたちが大量流入、地下施設内は地獄絵図と化します。
ここからのグロシーンは圧巻の一言、さすがのサヴィーニ。

それと毎回ロメロさん、ちゃんと食事シーン(ゾンビたちの)をしっかり見せてくれます。

あとはローズの最期のスッキリ感と(やっぱり悪役には一番酷い目に遭ってほしいから♪)、バブのラストシューティングのまあ格好良いこと。
ここから「ランド・オブ・ザ・デッド」の思考するゾンビへと続くんでしょうね。

さてここまでは満足のいく内容だったのですが、ラストシーンで違和感感じちゃったのと、エンディング曲でちょっと醒めちゃったのでそこだけ減点です。笑
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