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任侠外伝 玄海灘のパンのレビュー・感想・評価

任侠外伝 玄海灘(1976年製作の映画)
3.6
ATGのヤクザ映画。
本作以外だとATGのヤクザ映画は鉄砲玉の美学があったな。
あの映画はある意味純粋とも言える内容だが本作は全然違う。

朝鮮半島が見れる早朝の荒れた玄海灘。
そして朝鮮戦争で死体処理のアルバイトをしていた主人公の凄まじい過去…

彼らのしていることはもう不良どころじゃないよね。
米兵や韓国兵の死体から認識票を取って悪さをするという洒落にならん国際問題レベルの犯罪。
殺人に死姦…凄い行いの数々。
これはアングラ任侠映画とでも言うのだろうか。

アウトロー映画の中でもかなり強烈な内容だった。
この映画は監督自身もかなり変わっている。
射撃シーンで実弾を使い監督が書類送検されていたりとかね。
映画に対する情熱が凄まじい。
昭和って本当に凄い時代だよ。
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