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永遠のマリア・カラスのaaaakikoのレビュー・感想・評価

永遠のマリア・カラス(2002年製作の映画)
4.0
最初は劇場で見たので、音響もあってかとにかく「カルメン」のシーンが最高でした。鑑賞後にすぐにマリア・カラスのCDを買った。
皆さんも書いているようにファニー・アルダンがすばらしいです。
のちにDVDを購入して何度も見ています。

今になって見返してみると、カルメンにしてはやはり年をとりすぎでは…とか、若い頃の声をあてて歌うってのはさすがに…と思わないではないけど、最初にレコーディング?の、声を合わせるシーンのファニー・アルダンは最高に魅せる。
カルメンのシーンも最高で、カラスの歌声を使って(ファニーが演じて)いるのだから圧巻なのです!
うさんくさいプロデューサー、でもカラスのことをいつも案じているジェレミー・アイアンズも良いし、ジョーン・プロウライト演じる編集者のサラも良い。カラスは孤独だと思っていたけど、彼女を心配する友人たちがやはりいたんだなあ。
ラストは切ないし、作品がお蔵入りして、あの気の良さそうな監督さんとかかわいそうにな…と思うけど、カラスならたぶんああしただろうな。

当時鑑賞した理由は、声優の田中真弓が「印象的だった映画」として挙げていたからです。
当時真弓さんは、年齢を重ねることによって昔出せた声が出せなくなる悩みを話しておられたことがありましたから、この映画にも共通する、代わりのきかない声、というのがキーワードでしょうか。
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