そこそこ大人になって、ちょうど特撮ヒーロー離れしていた時期に、僕を日朝に繋ぎ止めていたのがフォーゼだった（なにしてくれたんだ。）こんなのみてたから、いまだにお子ちゃま趣味抜けきならいんだろうな。
決め台詞「宇宙キターッ！」は、織田裕二がむかし言っていたセリフを誇張してやってたモノマネ芸人のネタのパロディっていう二重レイヤー構造。
このバカっぽさが、なぜかよく見えて、ここから僕のドラマの好みは、シリアスよりもコメディへと一気に傾くことになる。優しい世界。予定調和。友情。宇宙。学園もの。快活すぎてやべえ主人公。ストレートに格好よくはないヒーローのデザイン。ぜんぶが愛らしい。
学園の平和を守る仮面ライダー部。そんな中、人類への反逆を企む宇宙鉄人が、地球を破滅させる衛星兵器を完成させたことが判明する。依頼を受けた部員たちは、地球の危機を救うために宇宙へと旅立つ。
スーパー戦隊と同時上映の一時間尺の作品だから、わりと簡単に宇宙に行って帰ってくるのだけど、一応はJAXAの訓練施設みたいなところで肉体的なトレーニングを積んでいた。
悪役としてキョーダインが出てくるからお父さん世代的には複雑だろうけど、フォーゼが戦いのなかで敵に向ける感情はヘイトでもリベンジでもないから、僕はそんなに気にならなかった。これが最終回の最終決戦まで貫かれるんだから、ホントいいシリーズだよな。
一年間続いてきて最終回の付近だから、スイッチがぜんぶ出揃っている状態。だからこそ、これを律儀にぜんぶ使う！すごい！
ゾディアーツはデザイン大好きだから、けっこう出てきてくれてうれしい。星座から怪人の枠組みに落としているから、生物から物体から概念までモチーフとなるものが多用だし、色合いとかファンタジックでお洒落。
アンガールズもコンビで仲よく共演。田中の先生役も好きだなあ。遊戯王ＧＸの主人公とクロノス先生みたいな関係。福士蒼汰と並ぶと、背が高くて細身でほぼ同じ体型してて笑っちゃう。
終盤の展開は、これまで出てきたゲストたちが再登場する絆パワー。テレビシリーズの記憶がしっかりあるうちに観なかったのが悔やまれる。
