わせ

娘・妻・母のわせのレビュー・感想・評価

娘・妻・母(1960年製作の映画)
3.5
家族と言えど、母親と言えど、兄弟と言えど、自分とは別の人間、《赤の他人》であるということを前面に出した映画。母親の面倒を兄弟で押し付けるシーンなど、場面によっては冷たさを感じる部分はある。でも、ただ弱い立場の者(老いた母親)が孤独になるという悲しい話で終わるのでは無く、そこに手を差し伸べる長女や長男の嫁の存在やラストの公園でのシーンから、人と交流することの暖かさも感じられる。そして、他人であるということはその 家族という存在に必要以上に縛られなくても良いのだということも同時に暗示しているのだろう。俳優がとにかく豪華でそれだけでも見る価値はあるし内容も満足のいくものだった。
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