わせ

武蔵野夫人のわせのレビュー・感想・評価

武蔵野夫人(1951年製作の映画)
3.7
まちがった道徳と自分に与えられた役割を守る人間に不満が溜まっていくことでいつかその間違った道徳の殻が壊れるという 耐えの姿勢を見せる道子の信念と決意、古風な考え方であるけれどその自己犠牲がうつくしくて堪らないね。ホテルでの勉との会話劇が抜きん出てよかった。勉が武蔵野を好きなのは、間違いなく道子の存在があるからなのに、そのままの意味として受け取りやさしくはにかむ道子は勉だけでなく、何人もの観賞者を虜にしてしまったのではないだろうか⋯。
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