このレビューはネタバレを含みます
なんとも痛ましいベトナム戦争の事実、日本史やNHKドキュメンタリーなど切れ切れ知ってはいるけど、まとめて突きつけられるとかなり沈痛な気持ちにさせる。これは反戦運動も起こりますわ。
そもそもフランスを経済的に支援するのも疑問だが、どうしてか派兵することになり、しかも地上戦は全てゲリラ戦、まったく関係のない民家を爆撃、大虐殺をして帰国。大将が言ってたね、アメリカ人の命とベトナム人の命では価値が違う、とか。
これ、、反対しないといけないんだけれど、わかるんだよなあ。粗末な服で文化も教養もない粗野な人とは自分が違って見える。差別ではあるけど、同じ血が流れているとは思えない。
だからってナパームで焼き殺したり、拷問で殺したりしていいわけではないのだが、兵士たちのインタビューでもあったように、感情抜きに殺す、爆撃機からではゲーム感覚、ゲリラでは誰が敵かわからない、全員を殺すしかない状況だったんだろう。
この戦争を否定するのは死んでいったアメリカ人たちを無意味にする、だからベトナム戦争は正しかったと結論づけてしまうのはおかしい。この戦争が否定されたことに意味があるのだ。