Maririri

天使の涙のMariririのレビュー・感想・評価

天使の涙(1995年製作の映画)
3.5
期限切れのパイナップル缶を食べたら口が聞けなくなるの……と最初に観た時は震えました。

"『恋する惑星』のスピンオフストーリーが独立した" というエピソード通りならば、初恋の人に金城武が再会するラストシーンのステンレスのカウンターは、警官663号(トニー・レオン)が店員フェイ(フェイ・ウォン)と出会った〈ミッドナイト・エクスプレス〉なはず。

片思いの女の子が自分を好きになってくれるように「あいつに対する思いが早く期限切れになりますように」と願う、スーパーポジティブシンキングな金城がとてもチャーミングだった。

赤みを帯びた独特の色と、どこか新しく成り切らないエネルギーに満ちた街の様子は今観ても古さは全く感じられない。
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