マイナー映画好きのジェーン

エターナル・サンシャインのマイナー映画好きのジェーンのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
3.0
思いきって2度目の鑑賞をしてみました。
初見では「脳の反応を見て記憶を消すなんて馬鹿らしい」と感じたのですが、よく見ると映画のメッセージも「記憶は脳では消せない」と、強く訴えていますね🩵

ジョエルとクレメンタインの絆だけでなく、記憶消去会社のスタッフ、メアリーも過去に不倫の記憶を消したにも関わらず、また過去と同じ感情を抱いてしまいます。
いかに記憶障害の理屈を応用しても、心はしっかり覚えていて、そのように動きます。誰でもそうであることを示すために、あえてメアリーのエピソードを盛り込んだのでしょうね。

バラバラな時系列、主役2人のミスキャスト感は相変わらず違和感を覚えましたが、映画そのものに対する評価は前回より上がっています。

それにしても、あの会社、かなり法的にグレーな雰囲気が漂っていますね…🧐

⬇️最初の感想⬇️
うーん、「記憶を消しても、心は忘れない」というテーマは素晴らしいのですが…。残念ながら、描き方がダメです。

時系列を入れ替えるのは面白いアイデアですが、どこでも構わずシャッフルを繰り返すので、観ているほうは混乱してついて行けません😓
せっかくテーマは面白いのに、ムダなシーンと変なギャグに埋もれてしまって、何を見せられているのか分からないままエンドロールに突入していました💦

肝心なところで描き込みが浅いのも残念で、記憶を消しても変な気分になってパニックを起こすクレメンタインのシーンなどはもっと掘り下げてほしかったですね。

個人的にはキャストもかなり違和感を覚えました。

まず、主役ジョエルのジム・キャリー。大好きな俳優さんの1人ですが、この映画にはミスマッチでは❓ シリアスに演じようとしても、コミカルな仕草がポンポン飛び出して、失礼ながら何回も笑ってしまいました。

クレメンタインを演じるケイト・ウィンスレットは、彼女本人もですが、設定にも大いに問題がありますね。神秘的な絆を描くストーリーなのに、髪をハデな色に染めるギャル⁉️ 彼女が登場するたびにギャルっぽさが浮いて感じました。

記憶消去の会社員スタンを演じるマーク・ラファロは安定の演技ですが、個人的には彼がジョエルを演じたほうがよかったのでは?と思った有様。
せっかくのラファロという人材を無駄遣いした感じでした。

結構な酷評になってしまいましたが、脚本をスッキリさせて、キャストを替えればもっと面白かったでしょうに、と残念でした。