東京物語のListenerのレビュー・感想・評価

この作品に出てくる爺さん婆さん以上に諦念を持ってしまっているせいか、それほど心は揺さぶられなかった。もっと年を取ってから観ると心にくるかもしれない。紀子が義理の両親をあれほど手厚くもてなすのは義務感なんだろうか。大きくなると自分の生活が一番大事になってくるってのは分かるなあ。

小津映画を立て続けに見ていると誰がどの作品でどの役をやっていたか分からなくなってくる。私もジジイになったら笠智衆のように「いやあ」「うーん」を積極的に使ってのらりくらり生きたい。