のんchan

コップランドののんchanのレビュー・感想・評価

コップランド(1997年製作の映画)
3.7
シルヴェスター・スタローン自身が語るドキュメンタリー『スライ:スタローンの物語』が良かったのですが、その中でこの作品が紹介されてて観たかったのです。

スタローンとデ・ニーロの2大スター共演です。

ジェームズ・マンゴールド監督の長編2作目。
低予算作品のため、スタローンはほぼノーギャラで引き受けた。
既に『ロッキーシリーズ』5作品や『ランボーシリーズ』3作品他で一流アクション俳優として地位を確立していた時なのに。
こちらはアクションほぼ無しの落ちこぼれ役のため、15kgの増量でメタボの中年オヤジの体型に敢えて役作りしてます。ほんともっさりしてます。

ドキュメンタリーの中では、デ・ニーロとのシーンはデ・ニーロが慣れた様子でアドリブを入れているらしく、スタローンは初共演を緊張しながらも演じたらしい。

そんな情報を入れて観ましたが、他にもハーヴェイ・カイテル、レイ・リオッタが共演なんです。
勿体無いくらいの演技派揃い踏み。

内容はベタなポリスもの。
NY市警の警察官たちが大勢住む"コップランド"と呼ばれる郊外の町が舞台。
スタローンは保安官役。若い頃、川に車ごと落ちた女性を救出した時、片耳の聴力を失くしてしまう。そのせいで警官の試験に合格出来ず、町の保安官として刺激のない日常を過ごしている。

一方、デ・ニーロはNY市警の内部調査官役。出番は少ないながらも、流石の存在感で一挙手一投足が全然違うもんだな〜と出来上がった演技を魅せてくれます。

町を牛耳っている悪い警部補にハーヴェイ・カイテル。
もう一人のヤバイ存在感のある演技はスタローンの友人の刑事役でのレイ・リオッタ。

皆んな演技が良いんです。だから集中するけれど...ん〜なんだろう?役者が揃い過ぎて良さが半減するなんてあるかな?
そんな勿体無い感じがしてしまった。

ラストはスタローンの見せ場があります。ウダツの上がらない保安官が警官たちの不正にもう目を瞑ることが出来なくなり、一人孤高の戦いをするのです。
危機一髪となった時、悪いヤツなんだけど、助けに現れるレイ・リオッタも良かったです。

もちろん観る価値は十分にあるけど、良作もどきみたいな感じがしてしまったような...
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