小津作品にカラーが付くとこんなにも叙情的になるのか。平山、息子の幸一、同僚の河合、彼ら三者三様のインテリア、そのどれもが日本で見られる家庭の風景だ。
時代が時代とはいえ『東京物語』では気になった…
ほのぼのホクホクで大好きになりました。
家族とか日本の暖かみに触れた。捨てたもんじゃないなと。
秋刀魚の味ってタイトルも秀逸だな。
PERFECT DAYSの平山さんは東京物語と秋刀魚の味から来てる…
舞台は60年前、高度成長期の東京(東急池上線石川台駅が出てくる)と川崎か。主人公は、当時最先端の重工業メーカーの役員のようだ。
冷蔵庫や掃除機が普及し始めた頃。パソコンなんて影も形もない。陸軍とは違…
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小津安次郎の遺作。めちゃくちゃ良すぎた。同じような構図、シーンを繰り返し映すけど少しずつ少しずつ綿密に計算された変化が起こっていき、それが最後に娘を嫁にやるシーンでの感情表現に活きてくるのが素晴らし…
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小津安二郎監督作品といえば白黒映画の印象が強いが、カラー作品も非常に色使いが鮮やかだ。
監督の遺作となったこの映画。集大成ともいえる作品だが、テーマはやはり監督がこれまでも描き続けてきた娘を嫁に出す…
正面を見据える建前の目線と、それ以外の本音の(自然体の?)目線の使い方が斬新。平山さんの(Perfect Daysと同じ名前だ!)目力がだんだん弱くなってくるのが悲しい。喜び、驚き、怒り、悲しみ、軽…
>>続きを読むやっぱり一つの、映画の極致だと思う。めちゃくちゃ当たり前のことを言うと、こういうやり口の映画の、一つの臨界点に到達していると思う。本当に素晴らしいし、胸が空っぽになった。眩暈がするし。末恐ろしい映画…
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