ガブXスカイウォーカー

イントゥ・ザ・サンのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・サン(2005年製作の映画)
3.6
《あらすじ》
東京では日本のヤクザと中国のマフィアが水面下で抗争をくり広げていた。東京都知事選で外国人排斥を公約とした現東京都知事・鷹山が都庁で取材中に暗殺される。ヤクザの仕業と見たCIAは、日本に生まれ育ち、東京の下町で刀剣屋を営む伝説のエージェント、トラヴィス(スティーブン・セガール)に調査を命じる。トラヴィスは早速、若手エージェントのマックとともに調査を開始し、懇意にしている財政界の大物、松田(寺尾聰)やヤクザ主流派の大物・小島(伊武雅刀)らの協力を得て事件の真相へと迫る。事件の背後には、中国人マフィア「蛇頭」と手を組んで急激に伸張する新興勢力を主導する若き野心家・黒田(大沢たかお)の暗躍があった。
捜査中、マックと恋人ナヤコを殺されたトラヴィスは不動明王(豊原功補)、メイ・リン(ペース・ウー)と共に黒田の屋敷に殴り込みをかけ、激戦の末に仇を取るのであった。


日本を舞台にした海外映画は大好物なので鑑賞。
日本の描写はけっこうデフォルメされてはいるが、ギリギリ間違ってはいない。スティーブン・セガールは怪しい関西弁、段取り丸出しのアクションで妙な味を醸し出している。クライマックスの殴り込みはペース・ウーのアクションが素晴らしい。なんと3人のヤクザを踊るような殺陣で仕留めてしまう。俺にとってはここが最大の見せ場だったよ。
だが、全体的に盛り上がりに欠けるのは残念だ。正直言って日本を舞台にした海外映画ならば本作よりも『007は二度死ぬ』、『キル・ビル Vol.1』、『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』、『ウルヴァリン: SAMURAI』、『ブラック・レイン』などの方がずっと面白い。本作はスタッフの日本愛は感じるけど、スティーヴン・セガールファンか、僕のような日本を舞台にした海外映画大好き人間以外にはお薦めし難い。