【ヴァンパイア映画のススメ】
『フライトナイト』(1985)

◆本作のポジショニング
　人類 →→ (退治) →→ ヴァンパイア

〈見処〉
①「ヴァンパイア・ネクスト・ドア」
　吸血鬼が隣に引越してきたら！！
・『フライトナイト』は、1985年制作のコメディホラー。
・本作の舞台はアメリカの平凡な住宅街。高校生のチャーリーの隣家に2人の男が棺桶を運んで転居してきた。
・ある夜、勉強中のチャーリーは、窓越に隣家の男が女性を殺害する場面を目撃、相手にも目撃したことを気づかれてしまう。彼らは美女の生血を吸い尽くすヴァンパイアだったのだ。
・警察に本気にされず狼狽するチャーリーに、正体を知られたヴァンパイアたちの魔の手が迫る。 恋人エイミー、親友エドに助けを求めたチャーリーは、TVのホラー番組「フライトナイト」で、ヴァンパイアハンター役を務めるでもあるピーター・ヴィンセントに助けを求めるが…。
・本作は、後に『チャイルド・プレイ』を手掛けることになるトム・ホランドの監督デビュー作。現在も多くのファンに愛されるカルト映画として後に続編、さらにリメイク作品もシリーズ化された、極上のホラーコメディである。1985年度のサターン賞では、ホラー映画賞など3部門で受賞している。

②ヴァンパイア映画の教科書
・本作のストーリー展開は、隣家を題材にしたサスペンスはヒッチコックの『裏窓』と、助けを求めた救世主がポンコツだった設定は『サボテンブラザーズ』や『ギャラクシー・クエスト』などの名作と共通点がある。
・また、作中に登場する「日光に弱い」「信仰心がないと十字架が効力を発揮しない」「コウモリに化ける」「家人に招かれないと家に入れない」「棺桶で睡眠する」「吸血は首筋に」「鏡に姿が写らない」などの設定は、まさにヴァンパイア映画の王道であり、教科書的な作品である。本作以降に制作されたヴァンパイア映画は本作の影響を多分に受けているはずだ。

③結び…本作の見処は？
本作がヴァンパイア映画の名作・平凡作の分水嶺となる作品だと思う。
○:CGがなかった時代の本作の特殊効果は『狼男アメリカン』やマイケルジャクソン『スリラー』など、ジョン・ランディス作品群と共通し、80年代の薫りが強く残る。当時思春期だった鑑賞者にはノスタルジーを感じるはず。
○: 吸血鬼の存在を信じてもらえない青年が、TVショーのヴァンパイアハンターに助けを求める過程がホラーとコメディのバランスが良く、再放送時には無意識にチャンネルをあわせてしまう魅力がある。
○: 本物の吸血鬼と対峙し、次第に自信を取り戻していく、偽りのヴァンパイアハンター、ピーター・ヴィンセントは、ヴァンパイア映画史に残る人気キャラクター。主人公の高校生、チャーリーとの関係性は、さながら、ドクとマーティー・マクフライのようだ。
▲: ヴァンパイアと分かっていながら、近づいていく恋人エイミーって…。

• #ヴァンパイア映画のススメ

『フライトナイト』
原題　Fright Night.
製作年1985年。上映時間107分。
TVのホラー番組“フライトナイト”に目がない高校生チャーリーは、ある日、隣家に住む男たちの不審な行動を目撃する。
なんと、男たちは美女の生血を吸い尽くすヴァンパイアだったのだ。
誰からも本気にされず狼狽するチャーリーに、正体を知られた男たちの魔の手が迫る!
恋人エイミー、親友エドに助けを求めたチャーリーは、なぜか“フライトナイト”の役者=ヴァンパイア・キラーのピーターを引き連れ、壮絶な闘いに挑む!

映画には関係ない話ですが、
よく、ホラーではヴァンパイア、ライカン(狼男)、ゾンビを素人がバンバン殺してるが、実際にそないなモンスターが、日常当たり前の様に存在し始めたら殺っちまっても問題ないのかなぁ。
あと、宇宙人も。
人を殺っちまったら、
日本の刑法の規定によれば『殺人』の規定は、第26章に『殺人の罪』として、ある程度の幅を持って定められてる。
第199条、人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。
第201条 第199条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。
とあり、
また、愛護動物についても，みだりに殺すことも傷つけることも罰金刑の対象とされてます。
人や愛護動物を殺すことは禁止されていてモンスターや宇宙人ならバンバン殺っちゃっていいのか？
中には可愛いだけの悪戯もしないモンスターだっているのに。。。
天使は殺っちゃっていいのかなぁ。。。
ただ、人に取り憑いた悪霊は払う名目でも、取り憑いた人に害を及ぼすと罪になる。
なんて暑いのでアホらしい考えに囚われていますが。。。
さて、本作品ですが、
SFX界の巨匠、リチャード・エドランドと『チャイルド・プレイ』のトム・ホランド監督による米国吸血鬼ホラー映画です。
VAMP(ヴァンパイア)ホラー映画ながら血が流れるシーンは、ジェリーがエイミーを噛むシーンのみかな。
あとは、暴力を伴う他の場面じゃ凝固した血しかでないし、ショッキングホラーと云うよりも、怖くないティーン向けのVAMPホラーやと思います。
また、いかにも50年代米国的な雰囲気醸し出してるんは悪くないし、チェリーボーイホラー映画としては、小生には丁度良いくらいの怖さやし楽しめました。
口裂け女と化した場面にはちょいビビったけど。
あと、クリス・サランドン演じるVAMPは中々個性的やったっすね。
目覚めた時リンゴをかじりながら、犠牲者の悲鳴に楽しそうに口笛を吹く。
因みに、ジェリーがチャーリーの寝室に忍び込んでいるときに口笛を吹く曲は、フランク・シナトラの『夜のストレンジャー』だけど、中々粋やなぁと思いました。

引っ越してきたお隣さんがまさかのヴァンパイア！誰も信じてくれないから自分でなんとかするしかねぇと奮闘する主人公だが……

ストーリーが鬼シンプルだし昔ながらのヴァンパイアのイメージが最高でした！十字架！にんにく！聖水！杭！
ヴァンパイアさん現代の日本来てもこってり背脂にんにくラーメン食べられないのはつらい…

そして特殊メイクが最高！！！！！
色んなレビューに書いてるしこれからも書くけど昔ながらの愛ある特殊メイクが大好きです🥺
人によっては普通の昔の映画じゃーんってなるかも知れないけど自分は満足！
途中から主人公ヴァンパイアハンターさんかな？ってなった笑