あつぼう

靴に恋してのあつぼうのレビュー・感想・評価

靴に恋して(2002年製作の映画)
3.3
盗んだ靴をはく女
偏平足の女
スリッパをはく女
スニーカーをはく女
小さな靴をはく女
この5人の女性がくりひろげる群像劇。
群像劇って言ったら人がいっぱい出てきてごちゃごちゃしてる映画ってイメージを持ってる人がいてるけど、この映画は大丈夫でしたよ。出演者は結構多いけど、みんな個性が強く濃いから誰が誰か分からなくなる事はなかったです。
最初からなんらかの繋がりがある女性達なんですが、物語が進むにつれてさらに深みを増して繋がっていきます。1人1人のキャラクターがしっかりしてるので生々しさを感じました。

観る人によって好きなエピソードは違うと思うけど、個人的には知的障がいを患いながらも強く生きる女性アニータのエピソードが好きです。介護にくる看護学生ホアキンに恋心を持つ純粋さにウルっときます。7歳児の知能しかない彼女の恋愛・・・観てて応援してしまいました。途中でダークな展開になっていくけど、それでも最後には爽やかな気分になってる不思議な映画でした。

タイトルやチラシなどからこの映画に対する印象って明るいものやったけど、内容は決して明るくなかったです。
あつぼう

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