mitakosama

ゴールデンボーイのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
3.5
キング原作のサスペンスもの。キングの映画化はトンチキなモノも多々あるが今作はとても好きな1本だ。

優秀な高校生トッドはホロコーストに興味津々で、近所に元ナチスの老人が正体を隠して生活しているのを知り、その爺さんに接触。
最初は挑発的に爺さんを煽って当時の経験談を話させるが、段々とエスカレート。だが元ナチの爺さんが隠していた狂気が解放されヤバい方向に。
お互いバレたらヤバい状況になるが、爺さんは入院先で収容所に居たユダヤ人に正体を明かされちゃう。イスラエルの諜報部に見つかり報道されるが、トッドは自分が爺さんに関わっていたことがバレることに恐れるようになる。

一番印象に残っているのが、元ナチの爺さんに制服を着せ行進をさせるシーン。気がついたら爺さんがトリップ状態にある。背筋が寒くなる瞬間で、ここで話の流れが急展開する。このシーンの印象強さが映画全てを支配していると言って良い。

今見ると、トッドが爺さんを収容所の看守だと発見するシーンが弱いなと思うけど、全体的に息継ぐ暇も無いほど面白い。

主演のトッドはブラッドレンフロ。日本だとマイフレンドフォーエバーやセブンティーン辺りで人気が出始めて、ポストディカプリオの様に言われてたんだがなぁ。長らく聞かないと思ったらヤク中で死んでたんだな…。惜しい人材だった。
mitakosama

mitakosama