Frauヌコ

ローマの休日のFrauヌコのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.5
2019年明けました、今年最初のレビューは不朽の名作「ローマの休日」。

昔吹替版をテレビで鑑賞済。今回字幕版初鑑賞。

公務に嫌気を差し、宿泊先から抜け出したヘプバーン演じる王女。
そこへ偶然新聞記者の男性に遭遇。彼の友人カメラマン達を巻き込んで、
ローマで一時の「休日」を過ごす―――

とにかくヘプバーンが可憐でキュート。
王女としての振る舞い、気品溢れる表情…優雅な微笑みと対して自由気ままにローマを楽しみ、喜怒哀楽を曝け出して年相応の表情を魅せる、そのどちらのペプバーンも画面に惹きつけられ話が進むにつれて、彼女のくるくる変わる表情にハマり虜となってしまう。
一番グッときたのが、美容室でカットし終えた髪をいじる所。
美容師の口説きをかわしつつ、ニッコリと微笑みながら髪を触っている場面はこっちまでドキドキもの。カットしただけで雰囲気から丸ごと変わるものなんだなと改めて認識。
相手役のグレゴリー・ペックと友人役のエディ・アルバートの掛け合いも、中々楽しませてくれます。
ヘプバーンが案内役としてローマの観光名所を案内してくれるので、一粒で2度美味しい感じ。
そして王女にとって、一緒に過ごした彼らにとっても一生忘れる事のない「休日」となる。

ラスト、謁見の間での場面は互いの心境を思うと切なくも、儚い。