フワッティー

終わりなしのフワッティーのレビュー・感想・評価

終わりなし(1984年製作の映画)
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「私は4日前に死んだ」という死人の独白から始まる。キェシロフスキ節とでもいうか、家族の話とポーランド社会の話が同時に進むのだが、この映画は特に2つの結びつきが強い。

旦那の死が、一つの思想の終わりを示しているのは明らかだが、一方で妻の死は夫婦関係の終わりを受け入れ、自分を罰しているようである。前述の2つのストーリーが、最初と最後にその結末が描かれていた、というとんでもない手法をとって、映画全体を大きく包んでいる。

虫の知らせのような展開は『ふたりのベロニカ』に繋がっていくのだろうか。
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