愛に関する
短いフィルム
私は四日前に死んだという夫の独白からこの映画は始まります。
夫を失った現実を受け入れきれない妻。
彼女は弁護士の夫が残した裁判を通して家族として。そして社会そのものを知…
私は4日前に死んだ、という独白から始まる作品。
突然夫を亡くした妻の途方もない悲しみと、その夫が生前引き受ける予定だった裁判を通して、共産主義体制下、戒厳令で統制されたポーランドでの理想と現実が描か…
「私は4日前に死んだ」という死人の独白から始まる。キェシロフスキ節とでもいうか、家族の話とポーランド社会の話が同時に進むのだが、この映画は特に2つの結びつきが強い。
旦那の死が、一つの思想の終わり…
キェシロフスキ作品は『トリコロール/青の愛』だけを観ていて今作が二作目。
暗い。とても暗い。
でも、惹かれてしまう。
冒頭暗闇に数多の灯りが灯る映像と悲壮感漂う音楽、そこからの一連の流れに強烈に引…
ポーランドの歴史の基礎知識が有ればもっと楽しめたかも。
知識がない浅い自分
ただ大切な人失った空虚さを伝えてきた
抱きしめるのは愛の形
生きることを選んだら
耐えることも覚えよう …
80年代初頭の戒厳令下のポーランドでの政治裁判を題材に、有能な弁護士の夫をなくした妻と、自らの死後も妻や子供、自らが担当するはずだった裁判を見守る夫の物語。
夫の死という現実を受け入れられない妻の…
死んだ夫が現実を徘徊し、残された妻は空虚に過ごす。映画全体を鬱っぽい死の匂いが充満し、それは妻の内面も侵食していく。夫の気配=死。愛もセックスも死と同列に並び、冷え切っている。意図した暗さというより…
>>続きを読む主人公がカメラ目線で観客に向け、
序盤に自分が亡くなっている事を明かす構成から
始まるので、世界観には比較的入りやすい。
亡くなった自分の視点で取り残された妻を
見つめるという視点が最初に一つ提示さ…