Jimmy

聖なる酔っぱらいの伝説のJimmyのレビュー・感想・評価

聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)
3.5
レプリカントのイメージが強いルトガー・ハウアー主演、『木靴の樹』のエルマンノ・オムニ監督作ってどんな映画?🤔…と思ったら、ささやかな奇跡が起こる不思議な映画だった🤗

セーヌ川の橋の下に住む飲んだくれの浮浪者アンドレアス(ルトガー・ハウアー)は、見知らぬ老紳士から200フランを借りる。それ以来、偶然に仕事が見つかったり、元カノと再会したり、若いダンサーと恋したり、悪友と再会したり……と不思議な出来事が続く。

浮浪者は老紳士と約束した「日曜日のミサの時に、聖テレーズのいる教会=バティニョル教会へ行って、テレーズに200フラン返すこと」を果たそうとするが、なかなか出来ない。このあたりは「すべてが上手くはいかないんだよ」というエルマンノ・オムニ監督の気持ち表現なのだろうか。

アチコチでシーンの見事さが光るのだが、序盤の「ルトガー・ハウアーが見るからに寒そうな所で食べる食事から“湯気”が出ている場面」が印象的。

2枚組DVDで観たが、本編は「イタリアでリマスターされた【イタリア語吹替え版】」、特典DVDは「日本公開時の英語バージョン(一部フランス語)」であり、英語バージョンではルトガー・ハウアーの生の声が聞けるので個人的には好み。

ふんわりした気持ちになる映画だが、若いダンサーを演じたサンドリーヌ・デュマがとっても可愛くて加点したくなる気が…😍笑笑
Jimmy

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