劇場版スタートレック10作目、密かにロミュラン帝国で作られたピカード艦長のクローンが暴れるお話。
劇場版スタートレックの中では1番印象が薄い本作、久しぶりに見てもつまらなくて驚きました。なんなんでしょうかこの底の浅い退屈な悪役は。逆光で階段から降りてくる登場シーンからして退屈です。単純明快なアメコミヒーロー物や子供むけの特撮ドラマならまだしもスタートレックでこれではあんまりです。ビニール音が目立つ玉虫色のマントとスーツが一層アホらしさを加速させます。
そもそもパトリック・スチュワートのクローンをトム・ハーディに演じさせたところに無理があるような。いくら頭を剃り上げたところで別人にしか見えません。
特撮の方はカッコよく仕上がっていましたが、とにかく話がしょうもないです。途中で何度つまらないと嘆いたことか。玉虫色のマントをひるがえすヴィランと戦う話をスタートレックでやる必要があったのでしょうか。生まれと育ちで運命が別れるというテーマの掘り下げも浅いし、データがアレするのも、ディアナが性暴力被害に合うのも単純に不快でした。
