うだつの上がらない脚本家の南波はとある女性映画プロデューサーから感動ものの裁判映画の脚本を依頼される。
その取材の為、裁判所に通いつめる事にした南波は様々な人の人生を垣間見る事に…というお話し。
映画やドラマで裁判のシーンはよく観ますが、現実の裁判とは違うと聞きます。
本作の裁判シーンがどうなのかは判りませんが、だからこそ現実の裁判や裁判所に興味を持ちました。
事実は小説より奇なり、とは言いますが、やっぱり現実は小説のようなドラマチックな展開なんかはないとは思うし、複雑な関係性などはなく大抵の場合シンプルなものなんじゃないかとは思います。
だけど、シンプルだろうとドラマチックなものではなかろうと、やっぱり現実に生きている人々の人生には重みがあるしホンモノの“生”がそこにはあるわけで、それを知りたいという気持ちが湧いてきます。
まぁそういうものを興味本位で見聞きする事は失礼な気もしますが…。
所詮他人の人生、されど人の人生。
裁判所は様々な人の人生が詰まっている場所なんだなと思いました。