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ゴッドファーザーPART IIのMRTのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.1
全ての画に無駄がなく、美しい。そしてそれを彩る音楽。絶妙な間。映画として、こんなに静かなのに思わず見入ってしまう作品は滅多にない。

頭首になったマイケルの時代、父と同じように、ファミリーがいかに発展するかに重きを置いてはいるものの、父との違いは、例え血のつながったファミリーであろうとも、一度でも裏切れば容赦なく始末するところ。最後にフレドを殺したシーンには思わず、なぜ?と呟いてしまった。
ケイも、もちろん彼女のしたことは最悪であるにせよ、子どもと離れ離れにさせられてしまう姿はいたたまれない。

そして今作の見どころはなんと言っても父、ビトの昔の話。絶大な影響力を手にしたマフィアも、最初は下積みから始めて、徐々に名を上げていったんだな。自分の行手を阻むものは容赦なく薙ぎ倒す姿勢、度胸が尋常じゃない。子どもや妻への愛で溢れており、クソかっこよかった。

Part Ⅱ、高く評価されているが、個人的にはⅠの方が好きかな。ドン・コルレオーネ、ゴッドファーザーと呼ばれるに相応しいのは、やっぱり父ビトなんだよな。その父に及んでいないことをなんとなく悟り、あえてマイケルはより冷徹な道を歩んでいるような気もした。

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2020年6月30日

このシリーズは観れば観るほど深みを増してくるものなんだなあと。前作よりも楽しめた。
ざっくばらんな感想としては、長い、そして渋い。さすがに長すぎるとは思うが、今作は過去と現在を織り交ぜながら、マイケルの軌跡を父と照らし合わせた物語構成だったので結構面白かった。
ファミリーとかそういうものを重んじるところが古臭くもとてもかっこよかった。
メインテーマも雰囲気とよく合っていてとても良かった。
ワンピースで出てくるドンキホーテファミリーはここから着想得てるな。
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