のうこ

旅路ののうこのレビュー・感想・評価

旅路(1967年製作の映画)
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これは好きすぎる……。移動の映画。故郷は緑なりきもそうだったが。仲代達矢が、お見合いのために船で北海道から三重県まで移動するシーンから映画が始まる。仲代達矢は、子供の時から汽車が好きで、大人になって念願だった鉄道の車掌になる。北海道の塩屋、小樽、東京、三重県の尾鷲と登場人物たちは移動し続け、仲代も鉄道の車掌となって移動し続ける。映画の中であやふやになりがちな(リアルでもそうだが)、「場所」を列車や船でつなぐ。近いようで遠い「場所」のせいで翻弄されていく。この映画の登場人物たちは、故郷の北海道に帰ってきたり、また東京に去って行ったり、あやふやに動き続けていく。めちゃくちゃ大好きな映画。ラストも最高。
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