異なる境遇をもつ3名の女子大生が、多様性に満ちたセックスライフを送り続ける。小暮祐子の同名小説を原作に取り、現役女子大生を主要スタッフに起用している、日活ロマンポルノ。現代映像企画製作。
日本国内が女子大生ブームに湧いていた時分の作品。親の関知しないところでヌードモデルをやったり、ガールズバーで働いたり、彼氏と夜遊びしたりなど、女子大生の性行動が赤裸々に描かれている。
未経験の女子は「処女」という足枷をズルズルと引き摺っているような、根暗で不健康な人間としてカリカチュア化されている。一方の非処女は、中身が空っぽの虚無的なセックスに逡巡している人間として描かれている。
モテない男子たちによる童貞同盟のシークエンスや山本晋也監督の特別出演など、刺激的な演出が含まれているが、総合的には凡庸かつ平板な仕上がり。場馴れしている中年の男優陣と、素人同然のヌード女優の取り合わせを楽しむ方向性がオススメ。
