イチロヲ

続 鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
エメラルド彗星から飛来した無敵のヒーローが、世界征服を企むアトムAB団に肉薄していく。前作「鋼鉄の巨人」から物語が継続している、新東宝のアクション映画。

前作から1ヶ月後に公開された、後編となる作品。かつて関根勤が「映画館に観に行ったら、物語の途中で終わって、"つづく"ってなったから驚いたよ」と述懐していた通り、50~60年代の子供向け映画は、前後編に分けて公開する形式が取られていた。

本作では、ウラニウムを隠し持つ使節団と暗躍する秘密組織が裏で繋がっており、世界征服を企んでいることが判明。勇猛果敢なスーパージャイアンツ(a.k.a モッコリ宇津井健)が、少年ギャングと手を組んで、組織の工場に乗り込んでいく。

アナログ特撮を駆使した飛行シーンと生身で挑んでいる格闘シーン(やられ役の動きも面白い)に珍妙な中毒性があり、ヒジョーにゲベロッチョな映像体験を得ることができる。石井輝男監督の堅実な仕事ぶりにも注目すべし。
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