のす

EUREKA ユリイカののすのレビュー・感想・評価

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)
3.4
3時間半、セピアカラーの世界。宮崎あおいと宮崎将は実の兄妹。ほとんど無言の演技でも、飽きない。無言だからその中で繋がる二人の心に近寄れるのかもしれない。特に宮崎あおいはこういう役が上手いと思う。言葉が無くても良い空気を作れる。

ある意味この映画は誰かの為だけに生きるということは可能か?という問いの答えかもしれない。途中ミステリー要素が追加されてきて少し驚いた。最初、従兄弟の秋彦の存在には若干イラッとしたが、この閉鎖的な空間に客観的な視点を加えるためには重要な存在だと思った。でも、色々疑問も湧いてくる。やっぱり経験した者では無いと共有できない痛みと苦しみがそこにある。
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