浅野公喜

パイソンの浅野公喜のレビュー・感想・評価

パイソン(2000年製作の映画)
3.6
軍の兵器として開発された大蛇が暴れる「スターシップ・トゥルーパーズ」のキャスパー・ヴァン・ディーンや「エルム街の悪夢」のロバート・イングランド主演のパニック物。

2000年代前半の作品らしくヘビはいかにもCGですと言わんばかりのビジュアルで、ほぼ骸骨化した死体は使い回しぽかったりと所々に安っぽさは否めず。しかし妙にギラギラしたイヤらしい不動産屋とイヤらしい頭の悪そうな客(演じるのはプレイメイトのジェニー・マッカーシー)や間抜けな警官が居たりと、ややコメディ寄りの濃いキャラが作品を盛り上げ、一見ステレオタイプな悪役に見えそうなキャラも意外とマトモな正義感を持ち、ヘビと戦おうとする姿勢を見せたりと一筋縄ではいかない人物設定に好印象を持ちました。

パニック物にしては尻尾で首が吹っ飛ぶのを除けば残酷描写やアクションが足りない感じですが、悪い意味でふざけることもなく割と真面目にB級を極めようとしている作品と言えそうです。
浅野公喜

浅野公喜