イチロヲ

エンジェル3のイチロヲのレビュー・感想・評価

エンジェル3(1988年製作の映画)
3.0
ジャーナリストとして事件現場を駆けまわっている元売春婦の女性が、犯罪組織との繋がりをもつ、実妹の存在を知らされる。前作「ストリート・エンジェル 復讐の街角」から物語が継続している、サスペンス・スリラー第3弾(最終作)。

これまでのドラマで不明瞭だった部分を、後付け設定で補完させていくという、続編の定石に従っている作品。スタッフが入れ替わっており、前作までの監督兼脚本家はキャラクター創造としてクレジットされている。

本作のドラマでは、主人公が自分を捨てた母親との再会を結実。実は妹がいて、どーたらこーたらで、再度娼婦スタイルへと変身を遂げることになる。娼婦の格好(=正義のコスチューム)で悪党退治するという、お色気アンチヒーロー路線となっている。

主人公のお色気要素がほとんど描写されないため、女を武器にした潜入捜査劇との噛み合わせがイマイチ悪い。また、エキセントリックなサブキャラクターも不在なため、箸にも棒にも掛からない、凡百の作品に成り下がっている印象すら受ける。
イチロヲ

イチロヲ