チッコーネ

欲望という名の電車/オリジナル・ディレクターズカットのチッコーネのレビュー・感想・評価

3.5
テネシー・ウィリアムズらしいドロドロの脚本。
前年には『サンセット大通り』も制作されているし、年増女の狂気は映画トレンドのひとつだったのかも。
基本的に好みのテイストのはずなのだが、ヴィヴィアン・リーのヘビーな見せ場が延々と続く内容には、やや食傷気味に。
もう少しコンパクトにまとめて欲しかった気がする(劇場公開版はどこかがカットされているのかもしれない)。
彼女の前半の演技は上滑り気味だが、求婚者を室外へ追い出す場面は、正真正銘のハイライト。
野蛮だが弱さを秘めたマーロン・ブランドのキャラ描写も面白い。