mitakosama

フリテンくんのmitakosamaのレビュー・感想・評価

フリテンくん(1981年製作の映画)
2.9
植田まさしの4コマ漫画を映画としてナックが制作したんだそうな。よく今この企画通ったと思うし、作風が如何にもなナックで色々驚く。しかも調べたらじゃりン子チエと同時上映だったのか。完全に負けてんじゃん。

構成は下記のように7話で出来てる。
1 ギャンブル笑学校
2 おとぼけ道中記
3 スポーツならおまかせ
4 今日はふたりの噴火の日
5 ハレのちハレーッ!
6 おとぼけカンパニー
7 雀狂時代

まぁ植田まさし的ギャグで、コボちゃんなどとは違うちょっとアダルト路線。
やっぱり4コマをエピソードとしてつなぎ合わせて長編にしているからテンポの悪さは否めないね。

あと気になったのは、フリテンくんがボケ役のように思われて、意外と被害に遭って痛い目を見ることも多い。ココがかりあげくんとは違う所だよな。かりあげくんは常にボケて一方的に人にチョッカイやイタズラをするキャラだもんな。この映画のフリテンくんはボケとツッコミのブレがあるる
それにフリテンくんはキャラとして、かりあげくんよりもマトモな事がわかる。ただグウタラでギャンブルが好きなだけの一般人だ。そこにキャラとしての弱さがあり、ぶっちゃけ作品の弱さだ。

イクエちゃんなる女性社員にセクハラなチョッカイを出すシーンが多いが、こんな二人が案外上手く成立したりする。

セクハラ恋愛とギャンブルだけに絞った構成にしたら、フリテンくんがクズキャラとしてわかりやすくもなったのだろうが、余計なエピソードも結構多い。

2話の「おとぼけ道中記」は、ここだけ時代劇だ。
4話の「今日はふたりの噴火の日」はもっと意味不明。銀行強盗に巻き込まれ金を持って逃げるが、雪山に行って雪男や雪女に会ったり、どっかのお城にいって狼男に出くわしたりする。
海に逃げ、今じゃ絶対無理な人食い土人に会ったりと色々謎展開だ。

まぁ全体的に決して面白くはないね。

ナックはアニメ制作からすっかり足を洗い過去作の版権管理になり久しいが、今からでもチャーケンやアストロガンガーとかを総集編映画にしたら良いんじゃないかな?一部でメッチャ盛り上がると思うけど。
mitakosama

mitakosama