ペイン

キャビン・フィーバー2/キャビン・フィーバー スプリング・フィーバーのペインのレビュー・感想・評価

4.5
最新作『Pearl パール』でも、アバンタイトル~からのオープニングのアゲ感といいますか、その構成の巧さに痺れたのだが、本作『キャビン・フィーバー2』の時点で巧すぎヤバすぎ!

タイ・ウェストってこんな才人だったのか!と遅蒔きながら知って恐れ入る…
時に若手監督の“才気走った初期作”は世間から不当な評価、待遇を受けやすいが、本作はまさにといった感じである。

勿論イーライ・ロスによる1作目も面白いんですけれど、全然別物で、本作はなんというか全シーン全ショット1秒たりとも気合いの入っていない瞬間がないような、凄まじい才気走り方をしている傑作。ジャック・ターナー『キャット・ピープル』(1942)よろしくなプールサイドにおけるシークエンスは、照明使いが他に類例を見ないような画期性。血の量も凄まじいし、オープニングとエンディングで挿入されるアニメもあまりにご機嫌で楽しい。

いや~本当にこういう“埋もれた原石”に出会いたくて映画観てるんですよね。タイ・ウェストさん、S・クレイグ・ザラーと並び、現代アメリカ最過小評価監督に任命致します。
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