ふてい

七月のクリスマスのふていのネタバレレビュー・内容・結末

七月のクリスマス(1940年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 平凡なサラリーマンの主人公ジミーは、人生逆転を狙って標語コンクールに応募した。それを聞きつけた同僚はジミーの机に偽の当選通知電報を置く。電報に気づいたジミーは大喜びし、事が大きくなっていく。

 68分と短く纏まっていて、話もシンプルで笑いやすく、気楽に観れる。
 とにかくジミーが良い奴として描かれている。例えば、ジミーに詐欺の疑いがかけられたとき、ジミーの地元の駐在は、彼がそんなことをするはずない、と彼を庇う。また、大金を得たジミーはまず恋人へプレゼントする指輪を買い、次に親や近所の子どもたちへのプレゼントを買っている。ジミーは自分のためにお金を使わないのである。
 一方で、ジミーの勤める会社の社長と、標語コンクールを開催している社長は、非常に攻撃的で浅ましい人間として描かれている。さらに、2人とも自分に自信がないような言動もあり、全体的にジミーと対をなす存在になっている。これは人間にとって大切なのはお金ではなく優しさであるというメッセージとして読み取ることができ、優等生的ではあるがスッキリしていて良いと思う。
ふてい

ふてい