ウツロ

ロバート・アルトマンのイメージズのウツロのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

開始から20分〜あたりからずっと同じ(意味の)ことをしつこくしつこく繰り返して急に終わる斬新な構成のホラー。
車の窓や風呂場の鏡といった鏡像の使い方がめちゃくちゃ上手く、覗きこむ自分(主人公キャサリン)を自分(映画を観ている私)も強制的に覗きこまされるせいで、いるはずのない場所にいるそれが自分だった時の恐怖が自分事のように迫ってくる。ホラーに限らず映像表現で鏡を使うのは定番だけどこれは中々良かったです。
冒頭の時点で主人公の精神錯乱が明らかになっているから何も信じずに観れるといえば観れるんだけど、それでも何度か足場を揺るがされる体験ができて、面白かった。かなりミニマルな展開・ストーリーなのにそれってすごいな。
ウツロ

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