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戦革機銃隊1945のmhのレビュー・感想・評価

戦革機銃隊1945(2005年製作の映画)
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脱走兵と障害を持つ児童と彼らを引率するレジスタンスが、ドイツ軍の包囲から脱出するB級戦争映画。
地雷原に迷い込むオープニング。やられかたがリアルで緊迫感あった。
角砂糖ではぐれ馬を手なずけるエピソードいいね!
障害を持つ児童がいっぱい出てくるけど、T4作戦うんぬんはなし。障害のほとんどは戦災によるもので、これが、主人公のPTSDとシンクロしている。
足のない子と、仮面の少女のビジュアルが強烈で、観客から好奇心を引き出すことに成功している。
というか、この映画尖りすぎでは?
付加要素として、
•ドイツ軍が来たのは、立てこもる建造物の地下に美術品が隠してあったため。(退廃芸術うんぬんはなし)
•戦争が終わっているため、取りに来てる。
•味方側はそれを知らずに戦っている。
•味方側もどんどん死ぬ。
こんなあたりも設定してある。
仮面の少女に対して主人公は美しいと繰り返すんだけど、まさかそれが締めくくりのエピソードになるとは思わなかった。
傷を負った主人公にだけわかるように、少女は仮面を外す。
そこで暗転。
え、これ戦争映画だよね。
最近の「マッドマックス」でもやってた、主人公の見ているフラッシュバックの演出が何度も出てくる。そのあたりから事情を推察するようにもできててなんだかんだうまくできてる。
割れた鏡を見て、決意を固めるシークエンス(おれはダメなんだと自己認識する)のもすごかった。
アイデアいっぱいで楽しかった。
mh

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