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美しいひと
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『美しいひと』に投稿された感想・評価

kuu

kuuの感想・評価

3.6
『美しい人』
原題 La belle personne.
製作年 2008年。上映時間 88分。

『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥーが2008年に出演した青春恋愛ドラマ。
ヌムール役に『ドリーマーズ』のルイ・ガレル。
ラファイエット夫人が17世紀に執筆した恋愛小説『クレーヴの奥方』を、『ジョルジュ・バタイユ ママン』のクリストフ・オノレ監督が現代版にアレンジして映像化した。

クリストファー・オノレの『La belle personne』は、17世紀のラファイエット夫人の古典的物語『クレヴスの奥方』( La Princesse de Clèves )の宮廷世界を、現代のフランスのリセ(中庭あり)に置き換えた、好奇心をそそる作品でした。
ポストモダン世界の『宮廷』恋愛を観察するには、今作品は説得力があるが、現代のブルジョワのパリのエチュード(試み)を表現した『美しい人 - La belle personne.』は、古典お比べたらアカんかも知れへんが、モダンではない、というのは説得力がチョイ欠けるかな。
今作品は、愛がもたらす苦難、いや、より現実的なのは、たとえ未婚であっても、人が『愛』であると認識することの苦難を描いている。
タイトルは17歳のジュニー(レア・セドゥ)を暗示しており、そのオーラと存在感はゴダールのミューズ、アンナ・カリーナの亡霊の化身を思わせる(おそらく、La Fémis(フランス パリの芸術学部を教えるオノレによるゴダールへの自意識過剰なオマージュか)。
物語は、母ちゃんの死後、ジュニーは(理由は不明だが)父との同居を拒否し、代わりに従兄弟のマチアスとパリの高級住宅街にある、マチアスと通う学校の近くに住むことにする。
やがてジュニーは、恋に悩むオットー(グレゴワール・ルプランス=リングエ)をはじめとする男子生徒の憧れの的となる。
しかし、イタリア人教師のヌムール(小柄でありながら、いつも素敵なルイ・ガレル)は、彼女のこの世のものとは思えない存在感に悩まされ、中年の同僚教師と16歳の頑固な女子生徒との2つの情事をすぐに終わらせるように仕向ける。
しかし、原作から予想されるように、この物語には悲劇が予見されるが、それはこのほぼ完璧なテレビドラマを損なうことはない。
すべての演技がリアルで自然やったし、特に、ガレルとセドワの演技に賛辞を送りたいかな。
オノレは『シャンソン・ダム』でコケたと雑誌に載ってたけど、その失敗を踏まえて、このエレガントで見事な構成の作品を作り上げたんやろな。
宮廷恋愛を現代的に描いた『La belle personne』は、初見ではわからない多くの機微をキャッチするために何度も見る価値がある作品なんやと思います。
8bit

8bitの感想・評価

3.2
フランスの古典文学「クレーヴの奥方」を現代の学園恋愛ものに翻案したそうな。

原作はもちろん読んだ。ことあるわけないじゃないですか。
三角関係の微妙な感情や心理を描いたもののようですが、それ以上にフランスの学生の日常や学校の雰囲気に興味をひかれました。
皆とても個性的で大胆。往来の激しい廊下でディープキスとかありえねえから。
それにあちらの学生さんはヘアセットというものをしないのでしょうか。
出てくる男子はみんなボサボサの無造作ヘアとチリチリヘアばっかり。
ま、おフランス人の?エレガントな?顔立ちなら?どんな髪型でも?スタイリッシュ??
役者陣では若い教師を演じたルイ・ガレルが印象的です。
草彅剛とココリコ田中を合わせたような濃いい顔だちですが独特の雰囲気で、美しさがあります。
レア・セドゥもお人形さんみたいで本当にカワイイ。 黒髪も似合う(わたくしはブロンドより黒髪が好きなのです)。
まだ「イングロリアス・バスターズ」よりも前で初々しい。
しかもめっちゃ綺麗なおっぱいまで見せてくれます…って結局そっちの話題なのかい。
JIZE

JIZEの感想・評価

2.1
レセ・モリエールを舞台に貞節と嫉妬を交え揺れ動く若者たちの残酷な三角関係を衒う典型的なフランス映画!!"性愛の価値観"や"生の意識"を淋しい不穏空間にドライヴさせ理想主義を讃える物語的な構造は映画として透き通り綺麗ではあるんだ,が..人物の感受性が度を越え豊か過ぎる設定も映画を単に楽しむ上で重度な障害(問題)ではある..毎度感じるがフランス映画の流派は作品よりけりで本質とあまり関係ない部分で人物が意識し過ぎて的が逸れ過ぎな違和感は本作でも。。校内で飛び交う酷な目線,窮屈な重苦しき雰囲気,"理想的な愛"と"不完全で届かぬ愛"の正義心が赤裸々にぶつかり合う外連味,結果観終われば本質と無関係なフランス映画ならではの異質な体裁に意識が飛び過ぎて物語本質の訴え掛けたい部分まで興味が持続しなかった。単純に肌に合わなかったですね。観る前はてっきり階級的なスクールカースト(身分制度)の悪態な教育現状を指し示す映画だと勘違いしてた分。そういう点では結果それ以上に多感な年齢の者が集う"秘密の花園"的な各々の秘める想いが飽和し目線や表情が乱反射を起こす,心理的な居場所がない恐怖感も同様。極端な言い方で主演レアセドゥ1本で成立する映画なのかと。監視後はメロドラマな徒労感が残った。終盤,三角関係に動きを示すショッキングな場面も性急過ぎて唖然な状態。

構造は昨日観た『永遠の僕たち(2011年)』に近い若者たちの繊細な機微を露わに素性を映す未熟さ故の青春物,で。美点に思えた箇所が外見の華麗さや精神論的な立場で愛の理想を追い求め闊歩する"美"の尊き捉え方だと感じた。全体に渡り芸術的な気品溢れる画造りは冴え渡り楽しめたかな..問題点も勿論残るがフィルムアートな雰囲気は浸透度が清くフランス映画ならではの繊細な切れ味だなと。そもそも本作を選んだ経緯。最近扱った中では天才物の『サン・ローラン(2015年)』や『007Specture(2015年)』で名を馳す女優レアセドゥ目的で観た。本作は彼女の出演作でも認知度が薄くコアな低予算映画でしょう。演技面に対しても約7年前な背景もあり,年齢故のあどけない表情や大胆な体当たり演技で魅せるヌード演出など身体を張った芝居が全体的に貴重だった。劇中でドラマチックな展開はほぼなく説明過多が続くので三角関係の淡い恋情模様や各思惑が絡み合う不明瞭な三者三様の衝突を観察する映画ではお勧め。

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