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奇跡が降る街のtackyのレビュー・感想・評価

奇跡が降る街(1991年製作の映画)
3.8
イタリア系アメリカ人の、家族や仲間を大切にする人たちの、心温まる作品だった。
まるで、オー・ヘンリーの作品みたいに、愛ゆえの、心のすれ違いを描いている。

冒頭の620万ドル(!)の宝くじが当たっているのに、何故か荒れて教会に雪をぶつけて、警察に捕まる主人公の行動から、グイグイ話に引き込まれていく。

父と息子はなかなか素直に語り合えない間柄で、大人になった男の子には、壁のような存在なのかもしれない。

神様は見ているのだろう‥
この父親は、確かに同情すべき人ではあるが、最後の最後に子供に対して、絶対に言ってはならない言葉を口に出してしまう。こういう人には、「奇跡」が起きないのだろう。

対して主人公は、どんなに父に傷つけられても、父の事を思って行動し、父の為に涙する。だから幸福になり、「奇跡」も起こるのだと思った。

「レオン」や、マドンナの「パパ・ドント・プリーチ」のPVで、とても印象的な役をしていた、ダニー・アイエロだが、この作品でも、この騙されやすいが、家族思いの父を好演していて、良かったと思う。
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