のんchan

13回の新月のある年にののんchanのレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
3.7
2日前はワームムーン🌕月ってとても神秘的...タイトルとスコアの高さに惹かれて...

【7年おきに来る《太陰年》に新月が13回巡る年が重なると、なす術もなく破滅する者が必ず幾人も現れる...】

鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品初鑑賞❗️
ご自身のパートナー、アルミン・マイヤーの自死をきっかけに手がけた監督作品。自ら製作・原案・脚本・撮影・編集・美術を担当。


性別移行をした主人公エルヴィラ(転換前はエルヴィン)は一緒に暮らしていた男に去られ孤独に苦しみ、修道女に自らの生い立ちを聞き、元妻や娘との暮らしを振り返り、性転換のキッカケになった過去の男に会いに行く…
絶望しながら過ごす最後の5日間を描いている。

「人生は素晴らしい、でも私には居場所がみつからない」という台詞が切ない。


何より衝撃的だったのは、精肉工場で牛の屠殺の現場を荒々しくも淡々と流れるように映し出しているシーン😱目が点というか、私は興味深くて見入ったけど🫣そのシーンは全く字幕を追えず何度か戻して観ました💦
"生と死"の基点として捉えればよいのかな?


音楽は『ベニスに死す』『アマルコルド』のテーマ曲を使用♬

細かな部分に拘りを持って制作しているのは感じたけれど、好みではなかった😔かなり独特な世界観でした。
のんchan

のんchan