ジョン・ファヴローの「シェフ」繋がりで、今度はこっちの「シェフ」!
ジャン・レノのコメディって観たこと無かったかも。テンポも良くて、フランス映画が苦手な私にも違和感なくすんなり観れた。
洋画を吹き替えで観ることはほぼ無くて、実際の役者さんの言葉を耳にするわけだけど、フランス語の響きがどうしても独特すぎて、それがフランス映画が苦手な理由。因みに吹き替えで観ない理由は、役者の口パクに合わせた翻訳される時間と文字数制限で本来のちょっとしたニュアンスが変えられがち&日本人の吹き替え声というかノリが苦手なため。
で、作品のこと。
ジョン・ファヴローの「シェフ」もそうだったけど、レストランのオーナーとシェフというのは、とにかく相容れないんだなぁ、、ということ。シェフってアーティストなんだなぁ、ということ。新メニューにアイデンティティを表現したいシェフと、万人受け料理で集客し、経営を成り立たせたいし繁盛させたいオーナー。経営のことを考えれば、客の求めていない気をてらったような独創的料理なんか要らないしポテト食わせろなんだけど、言うても星付きレストランでトップシェフやっていれば、わ!と驚く料理も作りたいのだろうことも痛いほどわかる。どちらの作品のシェフにも共通して言えるのは、ここはあなたの場所じゃない、ってことかなと思う。
デザイナー、写真家、美容師などにも言えるけれど、会社組織の中では求められるものは商業的で古臭かろうとも万人に伝わる分かりやすいものなのだ。自分らしさや個性を打ち出したい時に経営者と折り合いがつかなければ小さなトラックでも買って焼いたドッグを売るのがいいし、自分の店を持つことがやはり得策というか、アーティスト気質な人間は組織の枠組みに言われたものだけを作ることは死とイコールだよなぁと、見ていてモヤモヤした。
まれに、そういったシェフの個性に惚れ込み、とにかくお前は好きなモン作れ!経営は俺に任せろ!みたいなオーナーが現れたら最高よな、って、あれ、これじゃジョン・ファヴローの「シェフ」じゃん、。
いずれにしても、好きなもの創ってる時が一番楽しいだろうけど、仕事は仕事と割り切ってやれたらそれもひとつだし、難しいよね、アーティスト。
そんな私は長年勤めたデザイン会社を辞めてフリーになり、毎日好きな絵ばかり描いて暮らしています。
そして、日本人コスプレシーン死ぬほど笑った。小梅太夫にしか見えん。笑