このレビューはネタバレを含みます
限界など持ってないはずのジブリ(的)ヒロインの限界を探求するという壮絶な修羅道を歩む映画。
壁を用意してはぶっ壊され、また用意してはぶっ壊され...その度に囲う世界は膨れ上がり、ヒロインの美しさも苦しみに比例して増していく。
そして最後には創造主≒監督へとたどり着き、彼女はあっさりと散る。これが限界か、こんなのジブリでやっていいのかと見終わってから2,3日放心状態になって考えていた。
そして作者という限界すらキャラクターは突破しうるという本作へのアンチテーゼとなる映画があることに気づく。そうか、「君たちはどう生きるか」だ...