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戦艦シュペー号の最後のmhのレビュー・感想・評価

戦艦シュペー号の最後(1956年製作の映画)
5.0
ラプラタ沖海戦(1939年12月13日)をメインに据えたエンタメ戦争もの。
WW2開戦が9月3日なので、はじまってわりとすぐの話。
ドイツ海軍のシュペー号は小さいながらも高性能な通商破壊艦。
何隻もの連合国側の船を沈めるも、乗組員は救助するし、捕虜とした艦長たちにも好待遇を持って接している。このドイツの艦長がかなりの好人物。
シュペー号の一室に、沈められた船の艦長たちが集っているシチュエーションがたまらなくよい。
中盤以降はシュペー号を狩り出すことになるんだけど、イギリス海軍の三隻がボロボロになってようやく大破させることに成功する。
この海戦がド迫力。本物の戦艦を使った艦隊戦がリアルですごい。白煙と黒煙を上げて海原をゆく戦艦をうまく撮影している。艦隊戦はスケールがでかい。
終盤は政治パート。
中立国ウルグアイに逃げ込むシュペー号。→中立国なので武器の修理は許されない。&退去期限が迫ってる。→湾の入り口に艦隊を集めるイギリス海軍。
報道合戦も加熱して、世界から注目されるというファーストガンダムで見たような展開になるというか、これが引用元だね。
いったいどうするんだというあたりがクライマックスで、あとで考えたらまあ、だいだいそうなるかという展開なんだけど、見ているときはかなり意外に思えてびっくりした。
ほとんど史実通りということも個人的にポイント高い。
うもれててもったいない!
めちゃ面白かった!
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