困ったちゃん

もうひとりの息子の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

もうひとりの息子(2012年製作の映画)
3.5
アイデンティティ形成の核となる産まれてからの18年…大切にされた記憶も思い出の宝庫も、ある日突然違う眺めで振り返らされる告知。同じく親も振り返りを余儀なくされる。

実社会でもチラホラ聞く出生時トラブルに、更に追い討ちをかける人種的・宗教的問題。そういった問題とは無縁の平和国家に暮らす身には、想像を100%絶する物語であった。

パレスチナ問題の知識が薄っすらでも置いてけぼりにされず鑑賞できるけれど、突然降って湧いた問題に対する家族の心情描写やパレスチナ問題の根の深さを推し量ると、約100分という時間にはめ込むには余りにも短過ぎたかも。
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